Traveling alone in Fan Francisco
《サンフランシスコ・ひとり旅》
Intro
The loveliness of Paris.
Seems some how sadly gay.
The glory that Rome.
Is of another day.
I,ve been terribly alone.
And forgotten in Manhattan.
I,m going home
To my city by the bay.

2004.10.06〜10.12

1.ゴールデンゲイト・ブリッジ/Goldengate Bridge

世界の海と橋を描こうとする画家の私にとって30年ぶりに訪れたゴールデンンゲイトブリッジは夢の再現である。
太平洋からサンフランシスコ湾に入る入口にかかるつり橋で1937年の完成であるからその技術に驚かされる、大きさは明石海峡大橋を見ている私にとって驚きではないが、時と天候により大きく姿を変えるさまは訪れる人を魅了して止まない。
今回は朝の光の中で対照的な二つの姿に出会った。
10月8日、10:30太平洋から流れ込む冷気に包まれた霧で橋脚部分を残して何も見えない、橋の写真が撮れなくて残念な反面そのたたずまいは神秘的で言葉ではとうてい伝えることができない、後日私は鉛筆の力を借りてその一部の再現を試みた。
10月9日、11:00前日とうって変わって雲ひとつない快晴に恵まれた、余程私の行いが良かったのかなと思いを巡らしている最中、朝の光を受けてアメリカ海軍の艦隊が毅然と登舷礼を行いながら礼砲を轟かせてサンフランシスコ湾に入ってくる勇壮な光景の展開が目前で始まった。
一生に一度見られるか否か瞬間である一時、広げたスケッチブックはそのままでカメラのファインダー越しにその光景を取り込むべくシャッターを押し続けた。

※長さ2737m 、世界中の大型外航船の高さはこの橋の橋脚以下に設計されている。
この橋の塗装は塗り始めから塗り終わるまで30人一組で1年かかる、そのため年中赤のペンキを塗り続けているそうである。
※10月9日は1906年の大震災と大火災の記念日
 
絵:『記念日のゴールデンゲイト』

2.坂道とケーブルカー

1874年アンドリュー・アリデーが馬車に変わりケーブルカーで20パーセントの坂道を登ることに成功した。
スタンダードナンバー「思い出のサンフランシスコ」中で坂道とケーブルカーは「私の心の中にあるサンフランシスコ、小高い岡が私を呼んでいる霧の中をを小さなケーブルカーは星への道を登っていく、・・・・・私の愛はサンフランシスコで待っている青くてウインデイーな海の向こうで・・・・」このように歌われている。
私が最初岡に登ったのは日没近い夕刻、霧が出ないよう願いつつタクシーで最上部にある展望台に上った、やはり残念なことに肝心ゴールデンゲートブリッジ側だけが深い霧に包まれていた。
2回目は晴れた日の午後ケーブルカーをスケッチするため2路線が交差する場所に上った。
時間表はないらしく全く来ないと思うと、たて続けに来る、来る時は大きな音なので後ろを向いていてもすぐわかる。
後ろにブレーキをかけるのが仕事のたくましいグリップマンがいて大きなブレーキレバーをしっかり握っている「ゴー」走行音・「ギー」グリップマンがブレーキをかけ車輪がきしむ音・「カンカン」警笛代わりの鐘の音、結構クラシックな車両なのに派手で騒々しい、乗っているというよりぶらさがっている乗客たちは風に吹かれながらその状態を楽しんでいる。

絵:『XING』

3.霧

 米国西海岸で最も美しく旅人に優しいこの街の情景は霧をなくしては語れない。中でも私は雲が垂れ込めるような濃くて重い感じよりも、早朝から日の出の頃の流れる霧が絵に描き易くて好きである「・・・朝の霧が冷気を誘う・・・・」又「思いでのサンフランシスコ」が登場するがこの歌は実にこの街の様子を端的に表現している。
43年前LPレコードのジュリー・ロンドンで始めてこの歌に出逢った。
日本語訳よりイントロから入る英語の歌詞は素晴らしく聞く人のイマジネーションをサンフランシスコにかきたてる。
この歌のおかげでサンフランシスコに憧れた人は私だけでなく世界中に大勢いるのではなかろうか。
水彩画で霧の情景は表現出来るが音は描けない、だだ見る人に感じてもらえるよう努力するのみである。
霧の早朝や夜間、「ボー・・ボー・・」と手探りでゴールデンゲイトブリッジを出入りする外航船の放つ低音の霧笛が静かな街のしじまを破って聞こえてくる。
この音の響きは聞く人によって感じ方はさまざまで、霧笛は歌の中では大抵寂しさや空しさを伝えようとしているが、私は何故か明日への希望を感じる。
この地の霧は太平洋を南下する海流の海水温が上昇して発生し、いつも吹いている西風に運ばれサンフランシスコ湾に入り街の姿を塗り替える。
日本での濃い霧は大抵山霧で雲仙や箱根のような山間部でに見られるが海からの霧を見ることはまれである。
絵:『霧のゴールデンゲイト』

4.海(サンフランシスコ湾)


濃い霧のため湾内に入る人がなく、1769年英国人サー・フランシス・ドレイクが発見するまでサンフランシスコが世界に知られることはなかった。
東西方向に約50kmでサンフランシスコ・オークランド・サンマテオなどの街に囲まれている。大きさは大阪湾と同じくらいに思えた。
湾岸のフリーウエーを走っていて、木が少ないのに殺伐としていない、それは起伏に富んだ地形とその上に建つダウンタウンの洒落た家並み、それに何と云ってもデイープブルーとヴィリジャンを混ぜた色合いで、湾なのに西風で波頭が立っているウインデイーな海がそこにあるからなのだ。
ゴールドラッシュ前、沿岸には捕鯨船の基地と極わずかな人がいただけと云うから、先住民にとってユートピアだったに違いない。
霧はゴールデンゲイトブリッジの方向のみで他は見渡す限りカリフォルニア独特の「ブルー アズ ジ オーシャン&ブルー アズ ザ スカイ・・・」
湾の中に二つの空港があり、ダウンタウンとは二つの橋(ゴールデンゲイト ブリッジ・ベイ ブリッジ)で繋がっているところなど大阪湾と似ている。
 私の感じた大阪湾との違いをいくつか挙げてみよう。
海の色:文章での表現は大変難しいが、湿度が低く紫外線が強いせいか明るく感じる。
風:いつも西から強い風が吹いている、この風は日中も朝・夕と同じるくらい冷い寒い感じがする。猛暑の日本では信じられないことだが夏場も今時(10月上旬)とあまり変わらないのだから驚きである。
 人のジョギングに付き合う犬:人が犬の散歩をさせている日本とは大分状況が異なる。

絵:『Air-show』

5.ベニシア/Benicia

 ベニシアは日本で余り知られていないため「アメリカ西海岸のガイドブック」にも載っていない。
渡米前インターネットでベニシア市のホームページを見つけ調べてみると、人口約3万人のサンフランシスコ湾岸の静かな入江に沿った街でルート780の沿線に位置する。気候は穏やか(モデラート)で、夏は涼しく冬は暖か、乾燥していて地中海の気候に似ている、年間を通じて涼しいそよ風が海から吹いている。
何と云う素晴らしい環境なのか、地上の楽園を想像してしまう、現に今回現地でお世話になった私の友人宅にエアコンはなかった。
平和で閑静なこの街はアーティストの街としても知られ特にグラスアートの工房が目立つ、友人の奥さんであるフィリスさんもグラスアーティストの一人である。
今回の旅行でもうひとつの目的は水彩画家と交流である。
交流したのは3人とも女性で絵は3人3様、一人は店など内装用の壁画、一人は父が日本人のハーフで日本風の背景にしたトンボの精密描写、後一人は光と影の表現が素晴らしい人物画、3人共に色調は明るく、さすがカリフォルニア。
ベジタリアンは話だけで体験は今回が初めてである。
 友人のキース・フィリス夫妻は本格的なベジタリアンで朝は果物のジュース、
昼はバナナ・リンゴ・柿・ブドウなどを小さく切った果物、夕食はにんじん・
大根などをミキサーで粉砕しペースト状にして蜂蜜で甘く味付けした野菜、これが毎日である。
私も体験にと何回か試したが食事としての量はとても無理で、写生に行った際にタッパウェアに入れてくれた果物を食べていると、まるで小鳥になったみたい、体にいいことはこんなに大変なんだ!

絵:キースさんの家

6.騎馬警官(Mounted police)


騎馬警官は決してサンフランシスコだけの名物ではなく、カナダの騎馬警官などはドハデな真っ赤なユニフォームで有名である、日本でも皇宮警察にあり皇居の周辺をパトロールしている。
インターネットにも騎馬警官のホームページが多く見られ「Mounted Police World wide com」などではブーツやレインウエアーのネットショプもあり世界中に大人の騎馬警官フアンが多いことを物語っている。
ここで騎馬警官を取り上げたのは、サンフランシスコの街にとても良く似合っているからである。騎馬警官に出会ったのはゴールデンゲイトブリッジ近くの公園で今回の紀行文の1回目に取上げた、エアーショウ開催中の午後であった。
 私は格好良くて印象的な相手は必ずカメラに収める習性がある。
足早に通り過ぎようとしたので、相手が相手だから恐る恐るだけど大きな声で上を向き、下手な英語で『Can I take a picture ?/写真を取らせてくれませんか』・・・頭の上から『Yes of course/はい、いいですよ』すぐに警官はたづなを引いて馬を180度回転させこちらを向いてくれた、立続けに2枚シャッターを押した・・・よせばいいのについいつもの習性が出て『Please step down/馬から降りてくれませんか』・・・・『Sorry busy today !/悪いけど今日俺は忙しいんだ』と言い残してすぐに立ち去った。
ジョン・ウエイン顔負けの大男が背筋を正して大きな馬に乗っているのだから凄い迫力、人も毅然としているが馬も毅然としていて警官と一体の敏捷な動きでいかにも利発そう、同じ馬でもケベックやサクラメントなどの観光地で見かけたシッポの後ろに袋をぶらさげた馬車の馬と大違い
 帰国後、鉛筆セッサンをしながらサンフランシスコ警察のホームページを開きEメイルで質問を送った。
1.女性の騎馬警官はいますか。
2.この絵の馬に名前はありますか,例えば「ビルとかジョージとかメアリー」
  とかあれば教えてください。
もし返事がこなくても後日この絵を届けることにした。

I left m hart in San Francisco.
High on a hill it call to me.
To be were little cable car.
Climb half a way to star.
The morning fog may till the air.
I don,t care
My love wait there in San Francisco.
Above the blue and windy sea
Then I come home to you San Francisco
Your golden sun will shine for me.

By G.Cory & D Cross